現在のサイロは、幅広いニーズや数多くの取り扱い 品目にも対応できるように多機能化、高機能化が進んでいます。私たち「全農サイロ」の主力を担っているのは、サイロによる穀物保管業務であり、取り扱っている貨物は およそ年間400万トンという膨大なスケールです。 だからこそ、入出庫の数量管理は高精度の計量器により徹底され、また粉体貨物の固結に対処できるサイロも有しています。
そして、日本全国のユーザーのもとまで届く物流サービスも、私たちの重要な業務のひとつ。海外から輸入された穀物類は、直結するコンベヤによって隣接する全農グループの飼料工場や食品メーカー の工場へ搬送され、また、その他の飼料工場や食品メーカーの工場へは 、内航船による海上輸送や トラックによる陸上輸送によって送り届けられます。 工場に納められた原料は、畜産農家で飼われている牛・豚・鶏などの飼料や食用油、ウイスキー、コーンスターチなどへ姿を変えます。
穀物輸入から保管・管理まで、なによりも安心と安全に万全を期すことで多様なニーズに応えています。
時代の流れとともに変化する物流に対して、常に高いレ ベルで素早く対応する柔軟性が私たち「全農サイロ」の強みでもあります。コンテナ船による飼料原料の輸入は、荷揚げの効率性などが支持されており、増加傾向にあります。こうしたコンテナ貨 物(たとえば袋詰など多種多様な 荷姿)に対応するため、「全農サイロ」では、作 業 しやすく保管もしやすい平倉庫を積極的に活用しています。なかでも牧草(干し草)は、コンテナ物流の中核貨物として私たちも注目しています。コンテナヤードでの検品作業が済んだ牧草は、畜産農家に直接コンテナのまま送り届ける場合も あれば、いったん全農サイロに保管されたのち出庫されるものもあります。 植物防疫業務から検品、通関、保管、さらに戸配送まで、複数の港から数多くの畜産農家に至るまでの一貫した物流業務をおこなっています。